ケース13:亭主関白

亭主関白なんて今は昔、と思っていたら、実は意外といるようです。しかも自覚のない“潜在的亭主関白”。世間一般の風潮に合わせ、女性に理解のある男を演じていても、いざ結婚するとむくむくと顔を出す亭主関白的な言動。

ある程度仕方ないのかもしれません、だって私たちの親世代はまさに亭主関白の時代の人たち。そんな夫婦のあり方を見て育ったのだから。大きな目で見れば、今は男女関係のあり方の過渡期といえるのかも。そんな時代の夫婦がうまくやるには?

・潜在的亭主関白な夫はどう操縦すればいい?

表面的には男女平等、家事も育児も役割分担なんて言ってても、言動の端々から伺える亭主関白的な匂い。これは言って直るものではなさそうです。

ならば夫を立て、世話をやくいい妻を演じ、夫を手のひらで転がしてしまうのが賢いやり方。夫の横柄な態度や言動はこの際広い心で受け流しましょう。そう、こんな夫には子供を相手にしていると思えば腹も立たないもの。

またエラソーなこと言って、かわいいものだわ、くらいの感覚で。ちょっと「アナタってすごい」とほめられると喜んじゃう単純さを持ち合わせているのも子供と同じ。そう思えば難しくないでしょ?

・「俺たち、亭主関白で失敗しました!」

実際亭主関白風を吹かせて失敗した男性に語ってもらいました。まずは、失敗しそうになって方向転換したAさん35歳、結婚5年目。

「父親が亭主関白で母親は専業主婦という家庭で育ったので、それがすり込まれてたんだと思います。時代的に男女平等とかいいながら、結婚すると父と同じように振る舞ってしまったんです。

妻も働いてたのに、家事は全部妻まかせにしようとしたし、食事後の食器もそのままにしておいたり。妻から不満を言われても、これが夫というものだと思い込んで。そんなある日妻が大爆発。『こんな状態が続くなら離婚する』と。それで目が覚めました。今は役割分担して家事をこなし、夫婦仲は改善しました。亭主関白時代があったぶん、今は低姿勢ですよ。でもこのほうが上手くいくんですよね」。

一方、亭主関白を貫いたために結婚生活が破綻してしまったBさん38歳、3年前に2年間の結婚生活を経て離婚。

「昔から夫とは亭主関白であるべきだと思っていました。元妻も、おとなしくて俺についていきますという性格だったので、結婚したんです。最初はうまくいってたんですが、実際妻には不満がたまっていってたようで。というのも専業主婦友達から他の旦那さんの話を聞くにつれて、『他の家では旦那様も家事をやってくれているのに。そんなに横柄な態度はとらないのに』とか思い始めたようです。それでも俺は自分の理想があったから改めなかったのですが、その結果離婚しました。今は後悔もしてますが、俺につくしてくれる理想の女性との結婚を夢見てたりもします」。

完全なる亭主関白は今の時代、百害あって一利無し、かもしれません。男性は、願望はあっても譲歩しつつ、女性は文句があってもいい妻を演じて手のひらで転がす。このさじ加減が重要なのでは。